「KFBC vol,9」イベントレポート

9/23(土)に行われた「KFBC vol,9」。
全国各地からボーラーが集まって大変な盛り上がりを見せた今大会のレポートがオーガナイザーのメニモイから届きました。
オーガナイザーならではの大会に対する熱い想いを読みながら、大会を振り返ってみてはいかがでしょうか?

今回は北は北海道、南は熊本まで、それぞれ個性の強いメンツが集まりました！
いつものKFBCと比べてダンサー気質なプレーヤーが多かった印象です。
周りのボーラーの優勝予想は、YohとSHIRO氏。
個人的にダークホースは北山敬悟氏、ko-ta、Dakと言ったところ。

印象に残る試合はかなり多く、見ててクソ楽しかったです。感想を全部書くとキリがないので4試合ピックアップ。

・二回戦第4試合 Dak vs ko-ta
『圧倒的好カード』
お互い『音』を重視するスタイル、そして95年生まれの同世代対決。
対戦が決定したとき、「お、これは良い試合になる」と確信しました。
先攻はDak。
選択した曲は『Mobb Deep – Burn』のリミックス。
この曲が流れた瞬間、何人かアガってたのを覚えてます。
試合が始まり、Dakは初手からバッチリ音ハメ、もちろんko-taも音ハメで返す。完全に期待通りの『音ハメ合戦』でした。
勝者はko-ta。
お互いミスは無く、非常に良い試合でした。
『音』による殴り合いは会場にいた多くのプレーヤーをシビれさせさせました。

・準決勝第1試合 Yoh vs SHIRO
フリースタイラーなら絶対に見たい最強カード。『ワクワク』以外の言葉では表現できません。
SHIRO氏をバトルで見れるのもかなりレアです。
余談ですが、この段階で関西勢は全滅してました。
先攻はSHIRO氏。
選択したのは『LIL LIVE – Erase Away』
もう一方はブレイクビーツだったので、
てっきりそっちを選ぶのかと思ってました。
SHIRO氏は、1回戦、2回戦共にベテランの『冷静さ』を見せていました。
すらむだんく氏、KAGAMIとの対戦は相手の猛攻に対し『あしらう』感じで対抗していたように見えました。
ベテランのオーラってやつです。
しかし、この試合ではスイッチON。
さっきまでとは別人のような『攻めのフリースタイル』をしているように感じました。
単純に『めちゃくちゃカッコ良かった』です。
対するは、この日圧倒的安定感を見せていたYoh。
この試合でも崩れることなくしっかりカマす。怖ぇ。全然ミスらない…怖ぇ……。
勝者はYoh。
安定感、そしてスキル、完璧なフィニッシュ。
勝ったというのも恐ろしいが、この試合において、Yohの一番恐ろしかったところは
『2ムーヴとも、5秒残して終わったこと』
つまりそれは、やりたい技をしっかり出し、キッチリと締めれたということ。
改めて怖えぇ。

・準決勝第2試合北山敬悟 vs ko-ta
北山氏のバトルはこの日1日を通して、この試合が一番ヤバかったです。
ワンボーラーの中でも北山氏は『爆弾系』の部類でありとにかく、決まるとヤバい……。
普段なかなか決まることのない技でもしっかりカマして会場をロック。
この試合を見て確信したのは
『冷静な時の北山氏、超強え。』
さすがのko-taでも、爆弾技には敵わず、
勝者は北山敬悟。
この勢いならYohですら倒せてしまうのではないのか、そんなドキドキ感を胸についに決勝へ。

・決勝戦 Yoh vs 北山敬悟
『優勝予想No.1 vs ダークホース』
ダークホース予想は間違ってなかった。
Yohは、実力的には『バケモノ級』
立ち位置的には『ヒーロー』
対する北山氏は、『狂人』
面白過ぎる対戦カード。
何週間も前から、心の何処かでこの対戦を見たかった自分がいました。
先攻は北山氏。
選択した曲は『Kiiara – Messy』のリミックス。
非常に落ち着いた曲です。
「技が残ってない」と言っていた北山氏。
バリバリ技あるやん……。
って思って見てました。
2ムーヴ目だったか、アクロバットな技も決めるし、他に難易度高めなボムかますし、ダークホース勝つんじゃね？！
Yoh止めれるんじゃね？！
盛り上がりました。
途中、実は少し感動してました。
対するYohは、
とにかく、とにかーーーく
『全く崩れない』『技ヤバい』この安定感は、努力の結晶だと思います。
北山氏も粘りましたがYohの勝利。そして優勝。
やっぱ強い。みんなの感想です。
KFBCで最年少チャンピオンが誕生しました。
とにかく『ヒーロー感』がハンパなかったです。
文句無しの優勝でした！おめでとうございます！！
今回Yohの二つ名に『神童』という名前をつけましたが、間違いじゃなかったと思います。
しかし、負けてしまった北山氏もカッコ良かったです。
『敗者ですらカッコいい』ってバトルは良い試合である証拠です。